健康に長生きしたい主婦のブログ

インテリアや読んだ本の、健康のためにやっていることその他30代主婦の日々の記録です。

オリーブ・キタリッジの生活を読みました。

エリザベス・ストラウトのオリーブ・キタリッジの生活を読みました。

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ピュリッツアー賞を受賞した作品です。実は先に「私の名前はルーシー・バートン」を読んでとても良いと思ったのでかなり期待して読みましたが、想像以上に良かったです。オリーブみたいな母親を持った子供は不幸だとも思うけれど、それでもオリーブはとっても魅力のある人だと思った。親子でも相性ってありますよね。親子だから認められないこともあるし…。とっても難しい。

ヘンリーもクリストファーもオリーブにはちょっと弱すぎたんですよね。優しすぎたというか。オリーブはヘンリーやクリストファーには少し強すぎて…。それでも確かに幸せな時だってあったんですよね。切ない。でも悲しい物語ではありません。

オリーブは人を不幸にもしたけど、救いもしてきた事が綴られています。オリーブは人生の最後には幸せになれるのかな。自分勝手なオリーブではありますが、ずっとずっと寂しさを抱えて生きてきたオリーブに私は同情しました。

私も子供の頃は…と言うか若いころはもっと親がこういうふうに育ててくれていたらもっと違う自分になれたのではなんて思ったこともありましたが、今はそうは思いません。結局自分の性格なんですよね。親を恨んで生きていくのは時間がもったいないなとある人を見ていて思ったのがきっかけでした。怨んでいるというほどの確執があるわけではないけど、どこの家族にも少しはそういう事ってあると思います。そういうことを思い出させられた一冊でした。