健康に長生きしたい主婦のブログ

インテリアや読んだ本の、健康のためにやっていることその他30代主婦の日々の記録です。

猿の見る夢など最近の読書の記録

桐野夏生猿の見る夢を読みました。読んでいて居たたまれなかった。主人公はものすごい悪人じゃない、普通のただ愚かな人…。それ、自分の事じゃん?て読みながら誰もが思ったんじゃないかと思います。

どの登人物にも全く好感が持てないけれど、愚かな思考回路は理解できるという…。でも面白いのです。それにしても女はなぜ不倫をするのか…永遠のテーマですね。ミユキさんはゴージャスで仕事のできる美女なわけで…しかも実家は金持ち。たいして主人公は魅力もお金もない…なくはないかもだけど、愛人でいるの見返りを期待できるほど持っていないですよね。始まってしまったものを終わらせるのも面倒だったのでしょうか。でも他にいくらでもいい男がいると思うんですけどね。既婚者で良ければですが…友達にも同じこと言ってるわ、私。

まあとにかく主人公のダメさ加減、情けなさ、欲深さ…主人公の他の登場人物もだった!うんざりするくらいに煩悩にまみれた人、自分勝手な人ばかりです。でも最近流行りのイヤミスとはちょっと違うかもしれません。不思議な爽快感があります。えーと…自業自得、かな。良い人が一人も出てこない…あ、田中さんはもしかしたら良い人だったのかも。サラッと読めてしまうので気合い入れて読まなくて大丈夫です。

最近はほかに、山本周五郎雨あがるを読みました。猿の見る夢のあとに読んだので癒されました。江戸の人情話が大好きです。ドロドロミステリーも大すきですけど。

もう一冊、かばんやの相続。実話がモデルになっているお話だそうです。面白かったです。池井戸潤さんの本の主人公はどうしても脳内で堺雅人に変換されてしまいませんか?そしてあれ?真田丸?なんて混乱しちゃったり。それはないか。すかっとしたい気分の時は池井戸潤さんを読みます。(これも猿の見る夢のお口直しのために読んだようなもの)